CDセレクトショップ準備室


ビートルズの
『ザ・ビートルズ』


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第5回 イントロの長さ2

A: では、実際に適切なイントロを作るにはどうしたらいいんでしょうか?

B: 一旦できあがった曲を、イントロに限らず各部分ごとに本当に必要な部分かどうかを検証して、本当に必要な部分だけ残すという作業をやってみたらいいと思います。

A: 曲の棚卸しみたいなものですね。あるいは植木の剪定みたいな…。

B: そうです。そうです。今はPC上でサウンドエディターなんかを使うと部分毎に細かく切り貼りできますから、一旦録音したものを再編集して評価することもできますよね。

A: うまく時間軸を圧縮できれば、それだけでジェットコースター・ムーヴィーみたいになりますね。

B: スピード感が出ますね。ただ作曲した本人だとなかなか作った曲をばっさりやることができないんですね。それなりに思い入れがあってなかなか客観的になれない。プロのレコーディングの場合はそこでプロデューサーの出番があったりするんでしょうが…。

A: そういう意味では、今一度、ビートルズなんかを聴いてみるのもいいですね。ビートルズの場合、イントロさえなくて、いきなり歌っていう曲も多い。無駄な音がなくて、エッセンスの極みですよね。

B: 特にアルバムの場合は、前の曲のエンディングが効果として次の曲のイントロになっていたりします。その結果長いイントロは必要ないんです。ビートルズのアルバムの評価が高いのはそういった点があるからです。

A: そうした視点で聴いてみるには、『The BEATLES』―通称ホワイト・アルバムなんかいいですかね。バラエティに富んだ曲が30曲見事につながっていきます。

B: 小学校か中学校の音楽の時間に習ったと思うんですが、曲の大楽節は8小節でできていて、イントロ(序奏)は8小節の後半の4小節を変形して使うっていうのがあったと思うんですが、それはやはり普遍の基本で、あえて4小節以上のイントロをつけるのなら、それは曲を生かす場合も殺す場合もあると考えるのがいいのかもしれません。


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