CDセレクトショップ準備室


Soupnoteの
『センチメンタリズム』

1.RainyCay
2.好きになって
3.don't look back
4.mellowship
5.オトトコトノハ
6.流れ星
7.Earth


megg(Vocal)
船山祐幸(Guitar)
石井ゆかこ(Bass)
馬場智也(Drums)


| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |



第8回 Soupnoteの『センチメンタリズム』

B: さて、先日ライブを見てきたバンドなんですが、Soupnoteの『センチメンタリズム』を取り上げてみたいと思います。

A: ボーカルがかわいい声で、ちょっとアイドルポップス風でもあるんですが、聴いているとぐいぐい引き込まれますね。

B: ライブを聴いてるとすごいドライブ感があって、それを確かめたくてCDを買ってみたんですが、CDもすごかった。

A: 歌詞のメロディーへの乗せ方がうまいんでしょうか? 例えば2曲目の「好きになって」という歌詞のたたみかけなんかが効果を上げています。そのせいか歌詞がすっと胸の内に入ってくる。ちょっと切ない感じで感動しました。

B: よく聴いてみると、歌にポルタメントが掛かっているみたいですね。音符と音符の間の音程が連続的につながっているんです。これが隠し味になってリズミカルであるにもかかわらず、メロディーがはねてなくて、滑らかな、或いは妙に平坦にも聴こえるような不思議なボーカルになっている。バックはちょっとジャズテイストのあるフュージョン・サウンドで、こちらにもそれなりの仕掛けがありそうですが、1曲だけ聴いてもなかなかすごさが分かってもらえないかもしれないですね。

A: 一見どこにでもあるポップス風に思われてしまうかもしれない。でもそうじゃない。そう考えると、あえてCDという単位でベスト20を選ぼうというこの企画の主旨にかなった作品かもしれないですね。曲数が7曲で35分。このくらいの曲数集めると、アルバムとしての存在感が出てきます。

B: 前半はノリのいい曲を積み重ねて、6曲目7曲目では曲調的にも変化してて、アルバムを引き締めるかたちになっています。

A: なるほど。構成的にも工夫があるということですか。

B: 問題があるとすれば、既存のJ-POPの範疇にある音楽であることですかね。インディーズに何を期待するかって考えると、J-POPでカバーできないところをインディーズに期待しようということになる…。しかし、このCDはそんな御託をはねのけるパワーを持っている気がします。ベスト20入り決定としましょう!

A: 初のベスト20決定ですね。ずいぶん時間が掛かりました。(笑い)


| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |