ベスト20選考委員の対話


KANEKOの
『SUPER CASUAL』


1.intro
2.気づかないもの
3.capsule
4.三月に咲いた桜
5.狼MAN
6.WHITE WAGON
7.微かな夢の記憶
8.Try Again
9.sweet haney
10.かけがえない人へ


Vo/U-KEN
Ba/ICCHANG
Gt/CHUTTI
Dr/Hossy


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第11回 KANEKO の『SUPER CASUAL』

A: 前回からだいぶ間が空きましたね。(笑い)

B: CDベスト20の選定に安易な妥協はしないと考えていただければ幸いです。(笑い) まあ、もっと積極的に探さないといけないのかもしれませんが…。

A: 今回のKANEKOの『SUPER CASUAL』は、販売委託のCDからの選定ですね。

B: 委託していただいたのは、昨年出たものと9月9日発売の新作の2枚です。先に前作のほうを聴かせてもらったんですが、そのときはミスチルみたいなバンドだなと思いました。ボーカルの歌い方が似ているし。ところが新作のほうを聴いたら、1曲目から音の深みが全然違うんです。トラック4~5あたりまで聴いたところで感動してしまいました。

A: トラック4というと曲名で言うと「三月に咲いた桜」ですか? あの曲は、メロディーの流れというか持っていき方がちょっと独特でいいかもしれません。

B: ミスチルみたいな部分は残っていますが、曲によってはポルノグラフィティみたいだったり、B'zみたいだったり、歌が全体にパワーアップしてて何風のバンドという域は超えたかもしれない。

A: 同感です。いま歌の話が中心になりましたが、ほとんどの楽曲が曲の後半で大きく展開するんですね。それがとても活きている。6分以上の曲が4曲もあるにもかかわらず、中だるみせずに聴かせ切る。大したものです。

B: ギターのソロなんかも結構聴き所がちりばめられていますよね。高めの音域のフレーズが多いなとは感じますが。

A: 上の弦3本しか使ってないんじゃないかって感じですか?(笑い)

B: このアルバムの最初のトラックは2分近くあるインストです。これは2トラックめの曲のイントロであり、アルバム全体のイントロにもなっていて、後続する楽曲への期待感を高めるのに大いに寄与しています。以前このコーナーで長すぎるイントロの批判みたいなことをやりましたけど、これは長いイントロの成功例のひとつですね。

A: 最後も「かけがえない人へ」という終曲にふさわしい曲で全体を締めくくってあって、このバンドのアルバム構成力はなかなか大したものです。「かけがえないもの」という全体のテーマをうまく伝え切っていると思いました。

B: ということでベスト20の4枚目、決定です。

A: 異議なし!



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