ベスト20選考委員の対話


Lighter 190Eの
『満ち潮のわすれもの』


1.しおさい
2.薄紅色の魚
3.ひとで
4.太陽の匂いがしている
5.ドライブ・レコーダー
6.貝がらのボート


Vo&Gt/伊藤里奈
Gt/竹内勇気
Ba&Cho/阿部飛鳥
Dr/東川平翔太




Lighter 190Eの『acrimony』


1.acrimony
2.薄荷
3.悪い眼
4.空白


Vo&Gt/伊藤里奈
Gt/竹内 mame 勇気
Ba&Cho/阿部飛鳥
Dr/東川平 John 翔太


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第19回 Lighter 190E(ライターイチキュウゼロイー)の『満ち潮のわすれもの』


A: お久しぶりです。ご無沙汰しました。

B: 前回のベスト20が決まって直後に東日本大震災がありましたからね。今年はいろいろありました。

A: ということで、今回はLighter 190Eの『満ち潮のわすれもの』ですね。

B: 最初ライブで見たときは、「この歌い方、発声はだめだ」と思ったんです。(笑い) 個人的な趣味の部分では、評価できない。

A: 嫌いですよね、こういう歌い方…。

B: だから最初は興味を持てずにその場にいたんですが、聴いているうちに「これは違うぞ」って思い始めて、結局CDを買って帰りました。

A: 趣味とは違っても、納得させるものを持っていたということですよね。そのほうが、判断に間違いがないかもしれません。

B: CDが2枚、物販コーナーに置いてあって、買ったのは『acrimony』というCDだったんです。そっちが新しいほうだと言うので…。

A: 『acrimony』はどうだったんでしょうか?

B: 『acrimony』のほうもよかったんです。その時点では、『acrimony』をベスト20候補にノミネートするつもりになっていました。ただ、そちらは一応シングル盤ということになっていたんですね。

A: ベスト20はミニ・アルバム以上が対象ですからね。

B: それで調べたら、『満ち潮のわすれもの』は6曲入りだったんで、ベスト20を決める前にいちおう聴いておこうかと。

A: それで、『満ち潮のわすれもの』になったんですね?

B: 両方聴きくらべると、曲の完成度は『acrimony』のほうが優っているようにも思いました。音が整理されている。それはLighter 190Eの正常な進化だと思います。が、『満ち潮のわすれもの』のほうが演奏に熱があるような気がしたんです。

A: 『満ち潮のわすれもの』がファースト・アルバムだとすると、いろいろな思いがすべて詰まっているんでしょうね。

B: 悩んだ末、聴いたあとの印象がポジティブな印象の『満ち潮のわすれもの』を選びました。

A: なるほど、歌も含めてですが、演奏は、ほんとにすごいですね!

B: いい意味で、暴れまくっていますよね。カオス度は『acrimony』より『満ち潮のわすれもの』のほうが高い。

A: 自由奔放というか、変幻自在というか。かなり強引な進行もありそうですが…。

B: 羊の皮を被ったオオカミといった風情があります。歌はYUKI+矢井田瞳+椎名林檎+YUIみたいな感じで、典型的なJ-POPじゃないですか。でも演奏はプログレッシヴ・ロックみたいなところがあるでしょう?

A: なるほど…。

B: なんとなく、ピーター・ガブリエルが在籍した頃のジェネシスを思い出したりして、これはプログレッシヴ・ポップじゃないかと思ったりしました。

A: 変幻自在で破綻しそうでいて、ひとつ上の次元でちゃんと制御されてる。いい意味で暴れまくっているっていう感じは、ジェネシスの初期にはありましたね。それのポップス版がLighter 190Eってことですか?

B: 私が言葉でLighter 190Eを説明しようとすると、それしか思い浮かばない感じです。

A: クレジットを見ると、『満ち潮のわすれもの』も今年になってからの発売なんですね。『acrimony』の4曲と合わせて、両方で10曲ですか! この水準の曲を揃えて、1年のうちにCD2枚を出すというのはたいしたもんですね。 12枚目のCDベスト20に決定としましょう!



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