インディーズ・チケット・オンラインのスタートへ向けて

インディーズチケットオンライン
竹内 晃

私が5年前から応援してきたバンドが最近解散しました。

正統派のポップス&ロックのバンドで、ある民放テレビ局のオーディションでグランプリを獲るまでいったのですが、その先へ進むチャンスは訪れませんでした。 そのとき思ったのは、インディーズのアーティストが上を目指すには運頼みしかないのかということでした。


40年以上音楽を聴き続けてきた私の経験から言って、そのバンドは最上級の音楽を創っていたはずです。

しかし現実には、放送局の番組のプロデューサーとか、レコード会社のディレクターだとか、直接メジャーへの入り口に立つ人間の目や耳にとまり、その感性に共振を起こすことがなければメジャーへの道は開けないのです。 そういった万が一の幸運を期待しつつ、ひたすらライブ活動を続けていくというのが、現状のインディーズ・アーティストの姿です。

そこに風穴を開けたい、別の道をつくりたいと思ったのが、インディーズ・チケット・オンラインの企画の原点です。


それからもうひとつ。 アーティストにとってライブハウスが修行の場であることはよいのですが、それを応援する観客にとっても、ライブハウスはご贔屓のバンドを必死で応援する修行の場のようです。

しかし改めて考えてみると、ほんとうに望まれているのは、良質なライブが継続的に行われ、観客はゆったりと音楽を楽しみ、その結果少しずつでも観客が増えていく、ということではないかと思うのです。

ただ単に知り合いのバンドを応援しに行くのではなく、手ごろな価格で質の高いライブが観られることこそが、観客にとってのインディーズの大きな魅力になるはずだと思います。 そう考えた場合の環境は極端に不足しているような気がします。


そんな状況を変えたい。インディーズ・チケット・オンラインはそんな想いから企画されました。 そして、アーティストと観客を結ぶ架け橋となるべくスタートします。

2008年3月記す